熱中症予防

東京消防庁の情報によると、救急要請時の発生場所は住宅・居住施設が1,183人で全体の37%と最も多く、次いで道路・交通施設が795人で25.1%を占め、学校・児童施設などでの発生は、172人で全体の5.4%でした。

高齢者(65歳以上)の場合は、住宅・居住施設が56.6%と最も多く全体の半数以上を占めており、0歳~64歳の25.6%に比べ2倍以上の発生割合となっています。
時間帯別発生状況では、65歳以上は12時台が最も多く、次いで13時台、11時台と正午付近に多く発生しています。これは、朝食後からお昼までの飲水量が不足していたり、比較的涼しい午前中にエアコンを使わない高齢者がいるのかもしれません。

0歳~64歳は14時台が最も多く、次いで15時台、13時台と多く発生しています。どちらも日中の日差しが強い時間帯に多く発生していることがわかります。

効果的な熱中症予防対策

●室内

  • こまめに水分補給する。
  • 気温や湿度を計って知る。
  • ゆったりした服を着るなど通気を良くする。
  • 窓を開け通気を保つ。
  • 扇風機などを使用し、室内に暑気・熱気を溜めない。
  • すだれ・よしずなどを使い直射日光を避ける工夫をする。
  • エアコンによる室内温度の調整をする。

●外出時

  • 屋外では頭部を守るため帽子や日傘を使用する。
  • 日陰を選んで歩く、また、遊ぶ時は日陰を利用する。
  • 飲み物を携帯しこまめに飲む。
  • 危険度が高いときは外出を控える。

水のちょこちょこ飲みがおすすめ!

熱中症を予防するためには、計画的にこまめに飲水することが重要です。人間の1日の水収支は(成人男子が比較的安静にしている場合)、体内に入る水は食事から1L 、体内の代謝でつくられる水 0.3 L、そして、飲料水から 1.2 Lの計2.5 Lとされています。
一方、出ていく水は、排泄から 1.3 L、呼吸や汗から1.2 Lとなり、1日 約2.5L が出入りしています。 この2.5Lのバランスを崩さないことがポイントです。

体内の細胞一つ一つは、細胞の外と内で水分の調整をしています。血液の濃度が濃縮されて循環不全にならないように頑張っているのです。でも、細胞が頑張れなくなった状態が熱中症なのです。

のどが渇いてから水分補給をするのではなく、例えば時間を決めて水分補給したり、外出前に水分補給をするなど意識的にこまめに水分を補給する「ちょこちょこ飲み」を心がけましょう。

自分でわかる熱中症を疑う体調の変化

  • 寝つきが悪くなっている。
  • 食欲がない、胃もたれしやすい。
  • 睡眠時間が涼しい時期と比較すると短い。
  • 夢を良く見るようになった。
  • 頭の働きが、落ちているような気がする。
  • 良くうたた寝している。
  • めまいがするようになる。
  • 外出のとき息苦しいことがある、汗の量が減った。
  • 汗の量が増えた。
  • 筋肉が痙攣することが増えた。
  • 尿の色が濃くなっている。
  • 便秘をする。
  • 熱っぽい。

もし熱中症のようなサインがあったときは、すぐに応急処置を行い、病院などの医療機関へ行きましょう。

応急処置のポイント

●室内

身体を冷やす

  • 冷凍庫に保冷剤や凍らせたペットボトルを常備しておく。動脈を冷やす(首、脇、足の内側の付け根)。
  • 服を緩めて下着の上から水をかけたり(霧吹きで吹きかける程度)、ぬれたタオルで水をつける。
  • エアコンを強にして急速に室温を下げる

●外出時

  • 声をかけて、意識の有無を確認する。
  • 衣服を緩める(シャツなどのすそや袖口、襟を広げる)。
  • 日陰を確保する
  • 意識のある時は、補水をする。
  • 濡れハンカチなどで、動脈を冷やす(服がぬれるのを躊躇しない)。
  • 冷水を周囲にいる人に声をかけて水を運んでもらう。
  • 涼しい場所へ移動する。
  • 衣服を脱がし、体を冷やして体温を下げる。
  • 塩分や水分を補給する。

高齢の方は温度に対する感覚が弱くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいといわれています。ご本人および周囲の方は注意して熱中症の予防・対策をおこない、暑い時期を乗り切ってください!