ストーリー 特別インタビュー

日本舞踊の大家であり、伝統芸能のパイオニアであり続ける Vol.1

舞台演出・振付・評論・執筆活動をされている村尚也さん

 

舞台演出・振付・評論・執筆活動をされる村 尚也さん

 

舞台演出・振付・評論・執筆活動をされている村尚也さん(日本舞踊家としては坂東鼓登治)。
伝統芸能を継承するとともに、常に新しい取り組みをされています。
日本文化に精通する村さんに、日本文化のおもしろさについて伺いました。

 

同じ音のものには同じ魂を引き寄せる

 

「例えば日本語は、音ありきの言語。今は機能別に漢字が分かれているけど、そうなったのは6世紀からです。例えば〝まつ〟と言っても〝待つ〟もあれば〝松〟もある。同じ音のものには同じ魂を引き寄せるんですよ。おやじギャグなんて言われているダジャレこそ、実は日本語の真髄なんです」

 

「同音で広い意味を内包するのが日本語の魅力」村さんの舞には美しい〝日本文化〟が宿っている
「同音で広い意味を内包するのが日本語の魅力」村さんの舞には美しい〝日本文化〟が宿っている

 

ひらがな・カタカナ・漢字がありますが、日本語は音ありきの言語。同音で広い意味を内包するのが日本語の魅力と、村さんは話します。
そんな日本語の特質を表しているのが、掛詞や縁語。日本舞踊や能、狂言もこれらを多用しています。日本舞踊からは、日本古来の自然崇拝が垣間見れます。

 

まわりを優しく、温かい雰囲気にする村さんの笑顔

 

「日本舞踊では、多くの役でも演者は扇子を持ちます。役が天から扇子に降りてくると考えるからです。扇子は木と紙でできている。日本にはかつて〝自然のものには魂が宿る〟という信仰があって、箸もその一つ。家庭でも箸は各々あるでしょ。でもナイフやフォークは違う。それは箸が自然のものでできているから。昔の人が割りばしを折って捨てたのは、他の人が口にすると魂を吸われると思っていたため。使われないように折ってたんですね」

 

知れば知るほどおもしろい日本文化。日本文化の奥深さを感じました。


村 尚也1953年生まれ。東京都出身。古典芸能をはじめ、新劇、ミュージカル、歌謡曲、ロックなど幅広く振付。超流派の若手日本舞踊家からなる集団「おどりの空間」を主宰。


 

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